2025年12月、国家公務員の給与改定に関する法律が正式に決定しました。 長引く物価高や民間企業の賃上げ動向を受け、今回の改定は約30年ぶりとなる高水準な引き上げが行われることとなりました。
これから公務員を目指す方や、試験勉強中の方にとって、待遇面は非常に気になるポイントではないでしょうか。 この記事では、公務員予備校「公務員のライト」のニュース配信(2025年12月19日)をもとに、今回の給与改定の重要ポイントやその背景、具体的な年収イメージについて詳しく解説します。
この記事を書いた人

公務員のライト専任講師
ましゅー先生(望月真修)
【2025年度】国家公務員の給与改定の3つのポイント

今回決定した給与引き上げの主なポイントは、大きく分けてこちらの3点です。 月給、ボーナス、そして初任給と、全体的に待遇が改善されています。
1. 月給のベースアップ(+3.62%)
行政職の月給が全体的に引き上げられます。これは民間給与との格差を埋めるための措置です。
- 引き上げ率: 3.62%
- 金額目安: 平均で約15,000円のアップ
単なる微増ではなく、月額で1万円を超えるベースアップが行われるのは非常に稀で、記録的な引き上げ幅(約30数年ぶりの水準)となっています。毎月の手取り額にも直結するため、現役職員にとっても大きな改善と言えます。
2. ボーナス(期末・勤勉手当)の増額
月給だけでなく、年間のボーナス(期末・勤勉手当)の支給月数も引き上げられました。
- 改定前: 年間 4.60ヶ月分
- 改定後: 年間 4.65ヶ月分
0.05ヶ月分の増加ではありますが、ベースとなる月給自体が上がっているため、掛け合わせると支給総額は確実に増加します。
3. 初任給の大幅改善(1.2万円以上のアップ)
今回の改定で特に力を入れられているのが「若手の人材確保」です。 優秀な人材を民間企業と競って確保するため、初任給が重点的に引き上げられました。
【試験種別の初任給(基本給)の目安】
| 試験区分 | 改定後の基本給 | アップ額 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 国家総合職(大卒) | 24.2万円 | +1.2万円 | 本府省勤務はさらに高待遇 |
| 国家一般職(大卒) | 23.2万円 | +1.2万円 | |
| 高卒程度 | 約20万円 | +1.2万円 | 20万円の大台へ |
※上記は基本給(俸給)のみの目安です。実際の給与には、これに地域手当(勤務地による上乗せ)や住居手当などが加算されます。
特筆すべきは、国家総合職の本府省勤務の場合です。初任給から基本給(+地域手当)だけで月収30万円を超える水準となります。
なぜ今回大幅に上がったのか?その背景
「なぜ急にこれほど上がったのか?」と疑問に思うかもしれません。その背景には、人事院による民間給与との比較方法の見直しがあります。
これまでは公務員の給与を決める際、比較対象となる民間企業の規模が限定的でした。しかし、今回からは対象とする企業の規模が拡大され、より大規模な優良企業の給与水準も反映されるようになりました。
大企業を中心に賃上げが進んでいる現状をより正確に反映させた結果、公務員の給与水準も全体的に大きく引き上げられることになったのです。
リアルな年収モデル:1年目からどれくらい貰える?
では、実際に働き始めたらどれくらいの収入になるのでしょうか? 今回の改定を反映した、国家一般職(大卒)の1年目のモデルケースを見てみましょう。
1年目の月収イメージ

基本給のアップに伴い、地域手当や残業代の単価も連動して上がります。 諸手当を含めた1年目の月収例は、こちらのようになります。
1年目のボーナス
公務員のボーナスは夏(6月)と冬(12月)に支給されます。 採用初年度の夏は算定期間が短いため少額ですが、冬からは満額支給となります。
- 1年目の年間ボーナス合計: 約80万円弱
公務員夫婦なら世帯年収1,000万円も現実に?
「例えば22歳の公務員同士の夫婦がいた場合、それだけで世帯年収を平均すると1,000万円弱ぐらいになる」
新卒1年目の公務員夫婦で世帯年収1000万円弱という水準に達するのは、今回の給与改定がいかにインパクトのあるものかを物語っています。経済的な安定感は、これまで以上に強固なものになったと言えるでしょう。
国家一般職の年収モデル

まとめ
今回の給与改定は、これから公務員を目指す方にとって非常にポジティブなニュースです。
- 月給の大幅ベースアップ
- ボーナスの増額
- 初任給の1.2万円以上の引き上げ
これらは、公務員という職業の魅力が「安定」だけでなく「待遇の良さ」という面でも向上したことを意味します。 特に試験勉強中の方にとっては、「合格すればこの待遇が待っている」という事実は大きなモチベーションになるはずです。 残り少ない試験期間、ぜひこの明るいニュースを励みにラストスパートを頑張ってください!
出典: 公務員のライト【公式】「[最新情報]ライトニュース(2025.12.19)」より




