こんにちは、ましゅーです。
「公務員って定時で帰れるんでしょ?」と思っている方は多いと思います。朝9時に出勤して午後5時に帰る、いわゆる「9時5時」のイメージがありますよね。
では実際のところ、公務員は本当に定時で帰れるのか。結論から言うと、定時で帰れるかどうかは配属先の部署によってまったく違います。
配属される部署によって、残業時間には天と地ほどの差があります。 この記事では、公務員の残業の実態から「天国部署」と「地獄部署」のランキング、そして地獄部署に配属されたときの対処法まで解説していきます。

この記事を書いた人

公務員のライト専任講師
ましゅー先生(望月真修)
【結論】公務員が定時で帰れるかは「部署次第」

公務員が定時で帰れるかどうかは、配属先の部署でほぼ決まります。同じ市役所の中でも、残業ゼロの部署と月100時間超の部署が共存しているのがリアルな実態です。
公務員の平均残業時間はどれくらい?
人事院によると、国家公務員(本府省)の月平均残業時間は約31時間。また、総務省によると、地方公務員の月平均残業時間は約12時間となっています。
ただし、この「平均」はあまりあてになりません。部署間の格差が大きすぎるため、平均値だけでは実態をつかみにくいのが正直なところです。
同じ自治体でも残業0時間と100時間超の部署がある

これが公務員の残業における最大のポイントです。同じ市役所内でも、月の残業がほぼ0時間の部署と、100時間を超える部署が共存しています。

天国と地獄を分けるのは「対外調整・繁忙期・突発対応」の3要素

では、なぜここまで部署によって差が出るのか。残業が少ない「天国部署」と多い「地獄部署」を分けるのは、大きく3つの要素です。
対外調整の量
住民・議会・国との調整が多い部署ほど、自分でコントロールできない仕事が増えて残業になります。
繁忙期の有無と期間
天国部署は年間を通じて業務量が安定していますが、地獄部署は繁忙期が3〜6ヶ月続きます。
突発対応の頻度
災害・クレーム・議会質問など、予定外の業務が多い部署は残業が読めません。
天国部署はルーティン業務が中心で予定が立てやすいのに対し、地獄部署はこの3つの要素が重なることで残業時間が膨れ上がっていきます。
定時で帰れる!公務員の「天国部署」ランキングTOP5

ここからは、実際に定時帰りが実現しやすい「天国部署」を紹介していきます。あくまでも一般的な傾向ですが、参考にしてください。
1位|出先機関(図書館・公民館・出張所など)
残業の目安は月0〜5時間です。図書館や公民館などの出先機関は、閉館時間がそのまま退勤時間になります。構造的に定時帰りが実現しやすい部署と言えます。
ワークライフバランスを重視したい方にとっては理想的な環境です。ただし、出世コースからは外れやすい傾向がある点は知っておきましょう。
2位|会計課
残業の目安は月0〜10時間です。自治体の出納管理や支出審査が主な業務で、ルーティンワークが中心です。突発的な仕事が少なく、業務量も年間を通じて安定しています。
3位|戸籍住民課(市民課)
残業の目安は月0〜10時間です。住民票や戸籍の発行、転入転出の手続きなど、窓口業務が中心です。窓口の開庁時間に合わせた勤務になるため、残業が発生しにくい構造になっています。
4位|監査委員事務局
残業の目安は月0〜10時間です。自治体内部の監査を行う部署で、少人数で裁量が大きいのが特徴です。自分のペースで仕事を進められる、穴場的な部署と言えます。
5位|選挙管理委員会事務局(平時)
平時の残業の目安は月0〜5時間で、最も楽な部署の一つです。ただし、選挙が実施される年は投開票の準備や当日運営で月80時間超になることもあります。まさに「天国にも地獄にもなる部署」の代表格です。
残業地獄…公務員の「地獄部署」ランキングTOP5

次に、残業時間が多い「地獄部署」を紹介していきます。地獄部署には共通して、先ほど説明した「対外調整・繁忙期・突発対応」の3要素が揃っています。
1位|財政課
残業の目安は月80〜120時間です。自治体の予算編成・財政計画を担う部署で、すべての部署の予算を査定する立場にあります。全庁を相手に調整し続ける仕事なので、業務量は庁内トップクラスです。
特に10月〜翌3月の予算編成シーズンは過酷を極めます。深夜残業や休日出勤が続くことも珍しくありません。
2位|人事課
残業の目安は月60〜100時間です。職員の採用・異動・評価・給与を一手に担う部署で、1〜3月の異動シーズンに業務が集中します。
全職員の人事情報を扱うため、正確さとスピードの両方が求められます。異動の組み合わせを何パターンも検討する作業は、想像以上に時間がかかります。
3位|子育て支援課(保育課)
残業の目安は月50〜80時間です。保育園の入所選考が10〜2月に集中し、複雑な点数計算と膨大な申請処理に追われます。
近年は待機児童問題への対応もあり、住民からの問い合わせも非常に多い部署です。
4位|生活保護課(福祉事務所)
残業の目安は月40〜70時間です。ケースワーカーとして生活保護受給者を担当し、一人ひとりの生活状況に応じた支援を行います。
この部署の大変さは、残業時間だけでは測れません。対人支援ならではの精神的な負担も大きく、量的にも質的にもハードな部署です。
5位|防災課
平常時の残業の目安は月20〜30時間ですが、台風や地震が発生した際は泊まり込みで対応することになり、残業時間は青天井になります。
平常時でも防災計画の策定や訓練の企画など、やるべき業務は多いです。いつ災害が来るか分からない緊張感がある部署と言えます。
【補足】天国にも地獄にもなる「要注意」の部署
すべての部署がきれいに天国・地獄に分かれるわけではありません。時期や担当次第で忙しさが大きく変わる部署もあります。
税務課は、通常期は月10〜20時間と比較的穏やかですが、確定申告シーズン(2〜3月)になると月50〜60時間に急増します。また、課税担当と収納担当でも忙しさがかなり異なります。
企画課は、首長(市長・知事)が交代したタイミングで業務量が激変します。新しい首長の重点施策を形にする仕事が一気に降ってくるため、就任直後は特に忙しくなります。
地獄部署に配属されたらどうする?心構えと対処法

ここまで読んで「地獄部署に配属されたらどうしよう…」と不安になった方もいると思います。しかし、地獄部署にはデメリットだけでなくメリットもあります。
地獄部署にもメリットがある

地獄部署は忙しい分、スキルアップのスピードが圧倒的に速いです。業務量が多いということは、それだけ多くの経験を短期間で積めるということです。
さらに、庁内で「あの部署を経験した」という実績は大きな信頼につながります。実は地獄部署の多くは出世コースに直結する部署でもあります。財政課や人事課を経験した人が、将来の幹部候補として評価されるのはよくある話です。
激務を乗り越える3つのコツ

地獄部署での激務を乗り越えるには、3つのコツがあります。
①完璧主義を捨てること
80点の仕事をスピーディーに出す方が、100点を目指して時間をかけるよりも評価されることが多いです。
②頼れる先輩・同僚を早めに見つけること
激務の部署では一人で抱え込むのが一番危険です。分からないことは早めに聞き、チームで乗り越える意識が大切です。
③「期間限定」と割り切ること
公務員には3〜5年で異動があります。今の部署が永遠に続くわけではないと思えるだけで、気持ちが楽になります。
本当にキツいときは「異動希望」を出す選択もあり

どうしても体力的・精神的に限界だと感じたときは、異動希望調書を出すことも立派な選択肢です。これは正当な制度なので、遠慮する必要はありません。
無理をして体を壊してしまっては元も子もありません。各自治体にはメンタルヘルスの相談窓口も設置されているので、つらいと感じたら早めに活用してください。
まとめ
この記事では、公務員の定時帰りの実態と、天国部署・地獄部署の違いについて解説してきました。
- 公務員が定時で帰れるかは「配属先の部署」でほぼ決まる
- 天国部署の代表は出先機関・会計課・戸籍住民課など。残業月0〜10時間で定時帰りが基本
- 地獄部署の代表は財政課・人事課・子育て支援課など。繁忙期は月80〜120時間の残業も
- 地獄部署にもスキルアップや出世につながるメリットがある
- どの部署に配属されても、腐らずに全力で取り組むことが一番大切
公務員のキャリアは、配属先だけで決まるものではありません。天国部署でも地獄部署でも、目の前の仕事に真剣に向き合うことが、長い目で見れば一番の財産になります。
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