こんにちは。公務員のライト専任講師のだーはらです。
受験生から「国税専門官・財務専門官の政治学はどこから手をつければよいのか」という問い合わせが多くあります。
そこでこの記事では、過去13年分の本試験データをもとに、国税専門官・財務専門官の政治学の頻出分野と対策の優先順位まで徹底解説していきます。
この記事を書いた人

公務員のライト専任講師
だーはら先生(原田直幸)
国税専門官・財務専門官 政治学の出題概要
国税専門官と財務専門官の政治学は、両試験で同じ問題が使われる共通問題で、例年3問です。どちらの試験でも、政治学は選んで解く問題・科目の枠に入っています。
この記事では、政治学の出題を8つの大分類と、その中の22分野に分けて数えています。13年間の合計は38問で、最も多い大分類は「政治過程論」と「現代政治の諸問題・その他」で、いずれも8問です。

出題数と専門試験での位置づけ
※ 制度の内容は人事院・国税庁「国税専門官採用試験 受験案内」(2026年度)/人事院・財務省「財務専門官採用試験 受験案内」(2026年度)、出題数は2014年度〜2026年度の本試験によります。年度ごとの問題数は、内容で政治学に分類した問題の数です。©公務員のライト
国税専門官は選択問題の30題から任意の12題を選ぶ方式で、政治学の3問も1問ずつ選べます。財務専門官は8科目から2科目を選ぶ方式で、「政治学・社会学」を選ぶと政治学3問を含む6題を解くことになります。
出題形式と例題
※ 例題は、2024年度の国税専門官採用試験(国税専門A)専門試験で出題された政治学(No.42)です。財務専門官採用試験のNo.42と同じ問題です。正答は人事院が公表した試験問題の正答番号表によります。
5つの選択肢から妥当なものを1つ選ぶ形式が中心で、学者の名前と学説の組み合わせを正しく覚えているかが問われます。

国税専門官・財務専門官 政治学の出題分析【過去13年・分野別】
※ 集計期間は2014年度〜2026年度の13年です。1問が複数の分野にまたがるときは、触れている選択肢が多いほうの分野に数えています。国税専門官と財務専門官の共通問題を1回だけ数えています(2014年度〜2025年度は両試験の問題文が一致することを確認済み)。2016年度は政治学の枠の1問(官僚制)を社会学に分類しているため2問です。2026年度は公務員のライトが本試験の問題と予備校の公開講評で確かめて分類しています。分類は公務員のライトの22分野・8大分類で、科目ページ「政治学の出題分析」の表と同じ区分です。©公務員のライト
13年で最も多い分野は「その他」の8問で、22分野のうち15分野から出題がありました。
「その他」は国際政治や政策決定など、政治学の分類表に専用の分野がないテーマの問題です。行政学や国際関係と重なる出題が多い試験と言えます。

大分類別の出題数ランキング
※ 集計期間は2014年度〜2026年度の13年です。2026年度は公務員のライトが本試験の問題と予備校の公開講評で確かめて分類しています。同じ出題数の大分類は同順位とし、分類表の順に並べています。「出題があった年数」は、その大分類から1問以上出た年の数です。赤字は13年合計が最も多い大分類です。©公務員のライト
上位の「政治過程論」「現代政治の諸問題・その他」だけで16問、全体の42.1%を占めます。
最も少ない「日本政治史」も1問あり、8つの大分類すべてから出題されています。
年度別の出題分野一覧【直近6年】
※ 国税専門官は2024年度までNo.41〜No.43、2025年度からNo.47〜No.49、財務専門官はNo.41〜No.43です。2026年度は公務員のライトが本試験の問題と予備校の公開講評で確かめて分類しています。各欄は、その問題を公務員のライトの22分野に分類した結果です。太字はこの試験の頻出分野(13年合計の上位3位まで)です。©公務員のライト
直近6年では、同じ分野が出たのは多くても6年のうち2年までで、出題の分野は年ごとに入れ替わっています。
同じ分野が2年続けて出ることもあるため、前年に出た分野も外さずに準備しておきましょう。

国税専門官・財務専門官 政治学の頻出分野と出題ポイント
13年合計の上位3位まで(同じ数を含む)の分野を、出題されたテーマとあわせて見ていきます。
その他の出題ポイント
その他(13年で8問)の出題テーマを、新しい順に4問分あげます。
- 2026年度 政策決定
- 2026年度 国際政治
- 2022年度 国際政治や政治理論等
- 2020年度 国際政治
国際政治や政策決定など、政治学の分類表に専用の分野がないテーマです。国際関係・行政学の知識が役立ちます。

その他の政治制度の出題ポイント
その他の政治制度(13年で4問)の出題テーマを、新しい順に4問分あげます。
- 2022年度 各国の政治制度
- 2020年度 議会と政党
- 2018年度 各国の政治制度
- 2015年度 現代政治
各国の政治制度(米国の大統領制、英国の議院内閣制、フランスの半大統領制など)の違いのほか、日本の国会のしくみ、ポルスビーの議会の類型、歴史的制度論などの新制度論も問われています。
民主主義の出題ポイント
民主主義(13年で4問)の出題テーマを、新しい順に4問分あげます。
- 2026年度 民主主義
- 2023年度 政治における多様性・多元性
- 2019年度 民主主義
- 2016年度 民主政治
民主主義のとらえ方を示した学者(シュンペーター、ダール、トクヴィルなど)を、用語とセットで覚えます。
現代の政治思想の出題ポイント
現代の政治思想(13年で4問)の出題テーマを、新しい順に4問分あげます。
- 2025年度 公共哲学(ベンサム・ノージック・ロールズ・アレント・ハーバーマス)
- 2024年度 政治思想(マキアヴェリ・アレント・ロールズ・ノージック・サンデル)
- 2020年度 政治思想(カント・ハイエク・ノージック・ロールズ・サンデル)
- 2015年度 政治思想(マキャヴェリ・ロールズ・ウェーバー・サンデル・ミル)
※ 人名は出題時の表記のままです。
「政治思想」「公共哲学」(社会のあり方や正義を論じる考え方)という題で出ています。4問ともロールズが選択肢に入り、ノージックとサンデルも3問ずつ出ています。
国税専門官・財務専門官 政治学の勉強方法・対策の優先順位
※ 集計期間は2014年度〜2026年度の13年です。2026年度は公務員のライトが本試験の問題と予備校の公開講評で確かめて分類しています。優先度は大分類の13年合計の順位で機械的に分けています(A=1〜2位、B=3〜5位、C=6位以下。同じ順位は上のグループに入れています)。©公務員のライト
13年の出題数が上位の「政治過程論」「現代政治の諸問題・その他」だけで38問中16問を占めます。そのため、この2つから先に仕上げるのが効率的です。
AとBの6つの大分類まで仕上げると、38問中35問をカバーできます。
Cの2つは13年で合わせて3問です。過去問で出た論点を中心に、直前期に確認していきます。

学習ステップ
政治学は「人物と学説を覚える→制度を比べて整理する→過去問で問われ方に慣れる」の順番で進めると、知識が本番で使える形になります。
- ステップ1 政治過程論・現代政治の諸問題・その他から、学者の名前と学説を組み合わせて覚えます
- ステップ2 議院内閣制や大統領制などの制度は、国ごとの違いを表にして整理します
- ステップ3 国税専門官・財務専門官の過去問を解き、問われ方のクセに慣れます

国税専門官・財務専門官の政治学対策におすすめの講座

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「直前期に短期間で仕上げたい」「範囲が広くて手が回らない」という方に最適な講座です。
公務員のライトの政治学の単科講座では、頻出の学者と学説を整理しながら、過去問の解き方まで一気に仕上げられます。

まとめ
- 国税専門官・財務専門官の政治学は例年3問、過去13年(2014年度〜2026年度)の合計は38問です
- 大分類では「政治過程論」と「現代政治の諸問題・その他」がいずれも8問で最も多く、上位の2つで38問中16問を占めます
- 分野別ではその他が8問で最も多い分野です
- 対策は出題数の多い大分類から進め、人物と学説→制度の比較→過去問の順で仕上げます
政治学は出題される分野の幅が広い科目です。出題数の多い分野から順に、着実に積み上げていきましょう。


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※ 出典:人事院の本試験問題(2014年度〜2025年度)/2026年度は公務員のライト調べ/人事院・国税庁「国税専門官採用試験 受験案内」(2026年度)/人事院・財務省「財務専門官採用試験 受験案内」(2026年度)/分野の分類は公務員のライトの独自基準(例題は2024年度 国税専門官A No.42)














