こんにちは。公務員のライト専任講師のましゅーです。
2026年8月7日に、人事院が国家公務員採用試験にCBT方式(パソコンで受験する方式)を導入するスケジュールを公表しました。
そこでこの記事では、CBTとは何か、どの試験がいつから変わるのか、今からできる対策まで、公表資料に基づいて解説していきます。
この記事を書いた人

公務員のライト専任講師
ましゅー先生(望月真修)
国家公務員試験のCBT化スケジュール
人事院は、2027年度の経験者採用試験から、基礎能力試験にCBT方式を導入します。その後は、2028年秋の総合職試験教養区分、2029年春の総合職試験全区分へ広げる予定です。

導入スケジュールの一覧
※ 2026年8月7日に人事院が公表した「公務員人事管理に関する報告」に基づきます。※ 総合職試験への導入は「導入を目指し、検討を進める」とされている段階です。※ 一般職試験・専門職試験・高卒程度試験への導入時期は、2026年9月14日時点で発表されていません。
総合職試験への導入は、経験者採用試験での実施状況を検証したうえで決まります。あわせて、専門試験など基礎能力試験以外の試験種目も見直すとされています。
発表までの流れ
※ 2026年度の試行試験は、本番の受験者ではなく模擬受験者を対象に実施されたものです。模擬受験者の範囲は公表されていません。
実施方法の詳しい内容は、2026年度中に人事院が公表する予定です。経験者採用試験を考えている方は、人事院の発表を確認しておきましょう。
そもそもCBT方式とは
CBTは「Computer Based Testing」の略で、紙ではなくパソコンの画面で解答する試験方式です。人事院は「オンライン試験」とも呼んでいます。

これまでの試験との違い
※ 人事院の報告に記載されている範囲でまとめています。会場の種類や受験できる期間などの詳細は、2026年度中に公表される予定です。
いちばんの変化は、受験日と会場を一定の範囲で選べるようになることです。海外の大学で学んでいる方や、仕事をしながら受験する方が受けやすくなります。
まだ決まっていないこと
- テストセンター(専用の会場)で受けるのか、自宅で受けられるのか
- 出題数・試験時間・申込方法
- 一般職試験・専門職試験・高卒程度試験への導入時期
これらは、2026年度中に人事院が公表する実施方法の中で明らかになる見込みです。

CBT化が進む背景
※ 人事院「令和7年度 年次報告書」(2026年6月17日公表)の図1-1です。全試験は、外務省の試験も含めた国家公務員採用試験の申込者数の合計です。※ 横軸の平成元年度は1989年度、平成23年度は2011年度、平成30年度は2018年度にあたります。2012年度に、Ⅰ種・Ⅱ種・Ⅲ種の試験は総合職・一般職などの試験に変わりました。
国家公務員採用試験の申込者数は、2012年度の155,231人から2025年度の87,264人へと、約4割減っています。こうした中、人事院は受験者の利便性向上と受験機会の拡大を目的に、CBT方式の導入を進めています。

地方公務員で広がるテストセンター方式
※ 各自治体の公表資料に基づきます。※ 同じ自治体でも、試験区分によって方式が異なります。※ テストセンター方式は、全国の専用会場または自宅などのオンライン会場から、指定された期間内に受験日を選んで受ける方式です。
地方公務員では、教養試験の代わりにSPI3をテストセンター方式で受ける試験が、すでに広がっています。特別区は2027年度から、経験者採用選考の事務(一般事務・ICT)で教養試験を廃止し、SPI3を導入します。

CBT化される基礎能力試験の中身
※ 2026年度の経験者採用試験(係長級(事務))の受験案内に基づく、現在の基礎能力試験の内容です。CBT化後の出題数・解答時間は2026年度中に公表される予定です。
CBT化されるのは、この基礎能力試験の受け方です。出題数などの見直しの有無はまだ分かりませんが、問われる力は数的処理・文章理解・時事・情報が中心という点は押さえておきましょう。

今からできる対策
実施方法の詳細が出るのは2026年度中で、2027年度の試験までに残された時間は限られています。方式の発表を待つのではなく、数的処理・文章理解・時事・情報の対策を今から進めることが合格への近道です。

まとめ
- 人事院は、2027年度の経験者採用試験の基礎能力試験からCBT方式を導入します
- 2028年秋の総合職試験教養区分、2029年春の総合職試験全区分への導入は「予定」の段階です
- CBT方式では、受験日と会場を一定の範囲で選べるようになります(海外も含む)
- 会場の種類や出題数などの詳細は、2026年度中に人事院が公表する予定です
- 地方公務員でも、SPI3のテストセンター方式が広がっており、特別区は2027年度から経験者採用選考の事務(一般事務・ICT)に導入します
公務員試験は、受験しやすい方向へ制度が動いています。方式が変わっても、基礎能力試験で問われる中身に向き合って準備を進めることが大切です。

無料受講相談
CBT化で自分の受験計画がどう変わるのか迷っている段階でも、無料の受講相談を利用できます。試験の選び方や学習の始め方を、一人ひとりの状況に合わせてお伝えします。



どんな些細なことでも構いませんので、公務員試験や講座のことで、気になることがあれば、お気軽にご相談ください!
※ 出典:人事院の2026年公務員人事管理報告・2025年公務員人事管理報告、2026年人事院勧告・報告の概要、人事院「人事行政施策に関する工程表」(2026年3月)、人事院総裁談話(2026年8月7日)、2027年度予算・組織定員要求資料、公務員白書「令和7年度 年次報告書」(2026年6月公表・第1章 職員の任免)、2026年度経験者採用試験(係長級・事務)受験案内/特別区人事委員会の2026年9月9日公表資料(2027年度からの実施方法変更)/東京都・埼玉県・福岡県・札幌市の各人事委員会等の採用試験案内/総務省「地方公共団体における人材育成・確保推進のための参考事例集」(2025年3月発行)/公務員のライト調べ















