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【国家総合職】政治学の出題傾向・頻出分野を過去13年の本試験データで徹底分析!

国家総合職の政治学の出題分析。2014〜2026年度・13年分130問から頻出分野を分析

こんにちは。公務員のライト専任講師のだーはらです。

受験生から「国家総合職の政治学はどこから手をつければよいのか」という問い合わせが多くあります。

そこでこの記事では、過去13年分の本試験データをもとに、国家総合職の政治学の頻出分野と対策の優先順位まで徹底解説していきます。

この記事を書いた人

公務員のライト専任講師

だーはら先生(原田直幸)

  • 教養から専門科目までの「全科目」に精通したプロフェッショナル講師で、志望先に応じた最短合格戦略を練る「だーはら式メソッド」を確立。
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国家総合職 政治学の出題概要

国家総合職の政治学の出題数(政治・国際系コースは政治学10題・国際関係10題・憲法5題の計25題が必須)

国家総合職は、国の政策の企画・立案や調査・研究を担う職員を採用する試験です。政治・国際・人文区分では、専門試験を「政治・国際系」と「人文系」の2つのコースのどちらかで受けます。

政治学は政治・国際系コースの必須科目で、2026年度は10問でした。人文系コースでも、政治学・国際関係・憲法をあわせた5題が必須です。

内容で政治学に分類した問題は、年度により8〜11問です。2015年度までは試験の組み立てが違い、政治学は必須問題のほか選択A(政治学・行政学)にも出ていました。2016年度以降も、政治学10題の枠に国際関係・行政学・経済学など別の科目に近い問題が入る年や、枠の外の選択問題に政治学の内容の問題が入る年があります。

この記事では、政治学の出題を8つの大分類と、その中の22分野に分けて数えています。13年間の合計は130問で、最も多い大分類は「政治思想」の27問です。

だーはら先生
国家総合職は政治学の出題数が多く、思想の問題も深く問われます。全体像から押さえていきましょう。

出題数と専門試験での位置づけ

項目 内容
出題数 毎年10問前後(2024年度からNo.1・No.6〜No.14)
区分 政治・国際・人文(2023年度までは「政治・国際」)
試験種目 専門試験(多肢選択式)=55題出題・40題解答
政治学の扱い 政治・国際系コースは政治学10題・国際関係10題・憲法5題の計25題が必須
解答時間 3時間30分(専門試験の全40題)
配点比率 15分の3(試験全体の配点を15としたときの、専門試験の割合)
過去13年の合計 130問(2014年度〜2026年度)
最も多い分野 近代の政治思想(13年で17問)

※ 制度の内容は人事院「国家公務員採用総合職試験(院卒者試験・大卒程度試験)受験案内」(2026年度)、出題数は2014年度〜2026年度の本試験によります。年度ごとの問題数は、内容で政治学に分類した問題の数です。©公務員のライト

2024年度に区分が「政治・国際・人文」に変わってから、政治学はNo.1とNo.6〜No.14に置かれています。必須の25題のなかで、政治学は国際関係と並んで最も多い10題です。

出題形式と例題

【例題】戦略投票(2024年度 国家総合職)
有権者XとYは、以下の条件①~④に従って、小選挙区では候補者に、比例代表では政党に、それぞれ1票を投票するものとする。
条件
① 有権者Xの政党に対する選好の順位は、A党、B党、C党の順である。
② 有権者Yの政党に対する選好の順位は、C党、B党、A党の順である。
③ 有権者Xと有権者Yは、政党に対する選好に基づいて、政党に所属する候補者ないし政党に投票する。
④ 全ての小選挙区と比例代表のいずれにおいても、A党とB党が二大有力政党である。
この場合における有権者の投票行動に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。
1.小選挙区において、有権者Xは自らの票が死票となる可能性を避けるならば、戦略投票を行わず、C党の候補者に投票する。
2.比例代表において、有権者Xは自らの票が死票となる可能性を考慮しないならば、戦略投票を行い、B党に投票する。
3.小選挙区において、有権者Yは自らの票が死票となる可能性を避けるならば、戦略投票を行い、B党の候補者に投票する。
4.比例代表において、有権者Yは自らの票が死票となる可能性を避けるならば、戦略投票を行わず、A党に投票する。
5.小選挙区と比例代表のいずれにおいても、有権者Xは自らの票が死票となる可能性を考慮しないならば、戦略投票を行い、棄権する。
正答:3 いちばん支持するC党が有力でない有権者Yは、死票を避けるなら、二大有力政党のうち好ましいB党の候補者に投票します。

※ 例題は、2024年度の国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)政治・国際・人文区分の専門試験で出題された政治学(No.1)です。正答は人事院が公表した試験問題の正答番号表によります。

学者と学説の組み合わせを問う問題が中心ですが、この例題のように条件を読んで考える問題や英文の問題も出ます。

だーはら先生
条件つきの問題は、選択肢を読む前に条件を自分の言葉で整理しておくと解きやすくなります。

国家総合職 政治学の出題分析【過去13年・分野別】

大分類 分野 13年合計 2026 2025 2024 2023 2022 2021 2020 2019 2018 2017 2016 2015 2014
政治学の基礎概念 政治権力・リーダーシップ 8 - 1 1 1 1 - 1 1 - 1 - - 1
国家論 3 - - - - 1 - 1 - - 1 - - -
政治制度論 議院内閣制 2 1 - - - - 1 - - - - - - -
大統領制 1 - - - - - - 1 - - - - - -
その他の政治制度 8 1 - - 1 1 2 - - 1 - 1 - 1
政治過程論 選挙制度 8 1 - 1 - 1 - - - 2 1 - 1 1
政党 10 - 1 1 1 1 - - 1 1 - 2 - 2
圧力団体(利益集団) 4 - 1 - 1 - - - 1 - - - 1 -
マス・メディア 4 - - - 1 - 1 - 1 - - - 1 -
政治行動論 投票行動 8 - - 1 2 1 - 2 - - 1 - 1 -
政治意識 3 - - 1 - - - - - - 1 1 - -
政治文化 1 1 - - - - - - - - - - - -
政治的イデオロギー 自由主義 5 - 1 - - - 1 1 - 1 1 - - -
民主主義 11 1 2 1 - 2 - - - 1 - - 2 2
その他のイデオロギー・政治体制 6 1 2 - - 1 - - - 1 1 - - -
政治思想 古代・中世の政治思想 1 - - - - - - - - - - 1 - -
近代の政治思想 17 2 - 1 2 1 1 2 2 2 1 1 2 -
現代の政治思想 9 1 - 2 1 - - - 2 - 1 - 1 1
日本の政治思想 0 - - - - - - - - - - - - -
日本政治史 日本政治史 8 1 1 1 - - 1 1 1 1 - - 1 -
現代政治の諸問題・その他 現代政治の諸問題 5 - - - - - - - 1 - 1 1 - 2
その他 8 - 1 - - - 2 1 - - 1 1 1 1
合計 130 10 10 10 10 10 9 10 10 10 11 8 11 11

※ 集計期間は2014年度〜2026年度の13年です。1問が複数の分野にまたがるときは、触れている選択肢が多いほうの分野に数えています。2023年度までの区分名は「政治・国際」です。年度ごとの問題数は内容で政治学に分類した問題の数で、試験案内の科目の題数(10題)とは年度によってずれがあります。2026年度は本試験の問題冊子(写真版)をもとに分類しています。分類は公務員のライトの22分野・8大分類で、科目ページ「政治学の出題分析」の表と同じ区分です。©公務員のライト

13年で最も多い分野は「近代の政治思想」の17問で、22分野のうち21分野から出題がありました。

近代の政治思想は13年のうち11年で出ており、思想の対策が欠かせない試験です。

だーはら先生
表は横にスクロールできます。まずは合計欄を見てください。

大分類別の出題数ランキング

順位 大分類 13年合計 出題があった年数
1位 政治思想 27問 13年中12年
2位 政治過程論 26問 13年中12年
3位 政治的イデオロギー 22問 13年中10年
4位 現代政治の諸問題・その他 13問 13年中8年
5位 政治行動論 12問 13年中8年
6位 政治学の基礎概念 11問 13年中8年
政治制度論 11問 13年中8年
8位 日本政治史 8問 13年中8年
合計 130問 -

※ 集計期間は2014年度〜2026年度の13年です。2026年度は本試験の問題冊子(写真版)をもとに分類しています。同じ出題数の大分類は同順位とし、分類表の順に並べています。「出題があった年数」は、その大分類から1問以上出た年の数です。赤字は13年合計が最も多い大分類です。©公務員のライト

上位の「政治思想」「政治過程論」だけで53問、全体の40.8%を占めます。

最も少ない「日本政治史」も8問あり、8つの大分類すべてから出題されています。

年度別の出題分野一覧【直近3年】

問題番号 2026年度 2025年度 2024年度
No.1 近代の政治思想 その他のイデオロギー・政治体制 投票行動
No.6 民主主義 政治権力・リーダーシップ 政治権力・リーダーシップ
No.7 選挙制度 自由主義 現代の政治思想
No.8 その他の政治制度 民主主義 近代の政治思想
No.9 議院内閣制 圧力団体(利益集団) 現代の政治思想
No.10 日本政治史 日本政治史 政党
No.11 近代の政治思想 政党 選挙制度
No.12 現代の政治思想 民主主義 政治意識
No.13 その他のイデオロギー・政治体制 その他のイデオロギー・政治体制 日本政治史
No.14 政治文化 その他 民主主義

※ 国家総合職は1年に10問前後あるため、直近3年分を問題番号ごとに並べています。2026年度は本試験の問題冊子(写真版)をもとに分類しています。各欄は、その問題を公務員のライトの22分野に分類した結果です。太字はこの試験の頻出分野(13年合計の上位3位まで)です。©公務員のライト

直近3年では、「民主主義」と「日本政治史」が毎年出題されています。

同じ分野が2年続けて出ることもあるため、前年に出た分野も外さずに準備しておきましょう。

だーはら先生
国家総合職は10問あるので、毎年いくつもの分野にまたがって出ます。苦手な分野を残さないことが大切です。

国家総合職 政治学の頻出分野と出題ポイント

国家総合職の政治学頻出分野(13年で近代の政治思想が17問で最多。民主主義11問・政党10問が続く)

13年合計の上位3位まで(同じ数を含む)の分野を、出題されたテーマとあわせて見ていきます。

近代の政治思想の出題ポイント

近代の政治思想(13年で17問)の出題テーマを、新しい順に4問分あげます。

  • 2026年度 フランス革命
  • 2026年度 宗教改革の政治思想(英文)
  • 2024年度 政治と宗教
  • 2023年度 社会契約

ホッブズ・ロック・ルソーなどの思想家を、主張と著作の組み合わせで時代順に整理しておくと得点しやすくなります。

だーはら先生
近代の政治思想は、ホッブズ・ロック・ルソーのように主張が似た思想家が多く、混ざりやすい分野です。自然状態や社会契約のとらえ方を思想家ごとに表にして、違いを比べながら覚えていきましょう。

民主主義の出題ポイント

民主主義(13年で11問)の出題テーマを、新しい順に4問分あげます。

  • 2026年度 民主政治のモデル
  • 2025年度 政治参加
  • 2025年度 多数決
  • 2024年度 民主政治(英文)

民主主義のとらえ方を示した学者(シュンペーター、ダール、レイプハルトなど)を、用語とセットで覚えます。

政党の出題ポイント

政党(13年で10問)の出題テーマを、新しい順に4問分あげます。

  • 2025年度 議席配分と連立政権
  • 2024年度 政党
  • 2023年度 政党制(英文)
  • 2022年度 連立政権

政党の類型や政党制の分類が、学者の名前とセットで問われます。類型は、幹部政党(地域の有力者が中心)、大衆政党(多くの一般党員が支える)、包括政党(特定の層に絞らず広く支持を集める)の3つを押さえます。

国家総合職 政治学の勉強方法・対策の優先順位

優先度 大分類 13年合計 学習のねらい
A
最優先
政治思想 27問 古代から現代までの思想家の主張と著作を、時代順に並べて整理します
政治過程論 26問 選挙制度・政党・圧力団体・マス・メディアを、制度の仕組みと学者の理論の両方から押さえます
B
次に重要
政治的イデオロギー 22問 自由主義・民主主義・政治体制の学説を、論者ごとに一言で説明できるようにします
現代政治の諸問題・その他 13問 国際政治や政策決定など、分類表の外のテーマも含みます。行政学や国際関係の知識が役立ちます
政治行動論 12問 投票行動の理論や政治意識・政治文化の学説を、研究者の名前とセットで確認します
C
直前に確認
政治学の基礎概念 11問 政治権力の考え方やリーダーシップの類型、国家論を、学者と学説の組み合わせで覚えます
政治制度論 11問 議院内閣制・大統領制・議会の違いを、イギリス・アメリカ・フランスなど国ごとに表で整理します
日本政治史 8問 明治以降の内閣・政党・選挙制度の流れを、年代順に押さえます

※ 集計期間は2014年度〜2026年度の13年です。2026年度は本試験の問題冊子(写真版)をもとに分類しています。優先度は大分類の13年合計の順位で機械的に分けています(A=1〜2位、B=3〜5位、C=6位以下。同じ順位は上のグループに入れています)。©公務員のライト

13年の出題数が上位の「政治思想」「政治過程論」だけで130問中53問を占めます。そのため、この2つから先に仕上げるのが効率的です。

AとBの5つの大分類まで仕上げると、130問中100問をカバーできます。

Cの3つは13年で合わせて30問です。過去問で出た論点を中心に、直前期に確認していきます。

だーはら先生
時間がない方は、まず「政治思想」と「政治過程論」から始めましょう。学者の名前と学説の組み合わせで問われやすいので、人物ごとに主張を一言で言えるようにしておくと、本番で選択肢を見分けやすくなります。

学習ステップ

国家総合職の政治学の勉強法(政治思想・政治過程論の人物と学説を覚える→制度を国ごとに比べる→国家総合職の過去問で仕上げる)

政治学は「人物と学説を覚える→制度を比べて整理する→過去問で問われ方に慣れる」の順番で進めると、知識が本番で使える形になります。

  • ステップ1 政治思想・政治過程論から、学者の名前と学説を組み合わせて覚えます
  • ステップ2 議院内閣制や大統領制などの制度は、国ごとの違いを表にして整理します
  • ステップ3 国家総合職の過去問を解き、問われ方のクセに慣れます
だーはら先生
学説は一言のキーワードで覚えると忘れにくくなります。

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だーはら先生
講座では人物と学説を流れの中で覚えられるように解説しています。

まとめ

  • 国家総合職の政治学は毎年10問前後、過去13年(2014年度〜2026年度)の合計は130問です
  • 大分類では「政治思想」が27問で最も多く、上位の2つで130問中53問を占めます
  • 分野別では近代の政治思想が17問で最も多い分野です
  • 対策は出題数の多い大分類から進め、人物と学説→制度の比較→過去問の順で仕上げます

政治学は出題される分野の幅が広い科目です。出題数の多い分野から順に、着実に積み上げていきましょう。

▶ 政治学の出題分析(主要5試験のまとめ)はこちら

だーはら先生
ほかの試験の傾向は、主要5試験のまとめページで見比べられます。
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※ 出典:人事院の本試験問題(2014年度〜2026年度・2026年度は写真版の冊子から)/人事院「国家公務員採用総合職試験(院卒者試験・大卒程度試験)受験案内」(2026年度)/分野の分類は公務員のライトの独自基準(例題は2024年度 国家総合職 政治・国際・人文 No.1)