こんにちは。公務員のライト専任講師のだーはらです。
受験生から「特別区Ⅰ類の政治学はどこから手をつければよいのか」という問い合わせが多くあります。
そこでこの記事では、過去13年分の本試験データをもとに、特別区Ⅰ類の政治学の頻出分野と対策の優先順位まで徹底解説していきます。
この記事を書いた人

公務員のライト専任講師
だーはら先生(原田直幸)
特別区Ⅰ類 政治学の出題概要
特別区Ⅰ類は、東京23区(特別区)などの職員を採用する試験で、出題の程度は大学卒業程度です。この試験の政治学は、専門試験55題のうちの5題(No.41〜No.45)で、55題から40題を選んで解答します。
この記事では、政治学の出題を8つの大分類と、その中の22分野に分けて数えています。13年間の合計は65問で、最も多い大分類は「政治過程論」の14問です。

出題数と専門試験での位置づけ
※ 制度の内容は特別区人事委員会「特別区(東京23区)職員Ⅰ類採用試験案内【春試験】」(2026年度)、出題数は2014年度〜2026年度の本試験によります。年度ごとの問題数は、内容で政治学に分類した問題の数です。©公務員のライト
政治学の5問は、得意な問題だけを選んで解くこともできます。どの分野が出やすいかを知っておくと、本番で解く問題を決めやすくなります。
出題形式と例題
※ 例題は、2024年度の特別区Ⅰ類(事務)専門試験で出題された政治学(No.42)です。正答は特別区人事委員会の正答表で確認しています。
学者と学説の組み合わせを問う問題が中心ですが、この例題のような選挙制度の計算問題も出ます。

特別区Ⅰ類 政治学の出題分析【過去13年・分野別】
※ 集計期間は2014年度〜2026年度の13年です。1問が複数の分野にまたがるときは、触れている選択肢が多いほうの分野に数えています。分類は公務員のライトの22分野・8大分類で、科目ページ「政治学の出題分析」の表と同じ区分です。©公務員のライト
13年で最も多い分野は「政治権力・リーダーシップ」の8問で、22分野のうち20分野から出題がありました。
政治権力・リーダーシップの8問は、すべてNo.41で出題されています。1問目で出やすい分野として押さえておきましょう。

大分類別の出題数ランキング
※ 集計期間は2014年度〜2026年度の13年です。同じ出題数の大分類は同順位とし、分類表の順に並べています。「出題があった年数」は、その大分類から1問以上出た年の数です。赤字は13年合計が最も多い大分類です。©公務員のライト
上位の「政治過程論」「政治思想」だけで27問、全体の41.5%を占めます。
「現代政治の諸問題・その他」は13年で出題がなく、ほかの大分類はすべて出題されています。
年度別の出題分野一覧【直近6年】
※ 各欄は、その問題を公務員のライトの22分野に分類した結果です。太字はこの試験の頻出分野(13年合計の上位3位まで)です。©公務員のライト
直近6年では、「政治権力・リーダーシップ」「国家論」「選挙制度」「現代の政治思想」の4分野が6年のうち3年で出題されています。
同じ分野が2年続けて出ることもあるため、前年に出た分野も外さずに準備しておきましょう。

特別区Ⅰ類 政治学の頻出分野と出題ポイント
13年合計の上位3位まで(同じ数を含む)の分野を、出題されたテーマとあわせて見ていきます。
政治権力・リーダーシップの出題ポイント
政治権力・リーダーシップ(13年で8問)の出題テーマを、新しい順に4問分あげます。
- 2025年度 政治的リーダーシップの類型
- 2023年度 ウェーバーの支配の3類型
- 2021年度 政治権力
- 2020年度 政治的リーダーシップの類型
権力論、リーダーシップの類型、ウェーバーの支配の3類型など、学者と用語の組み合わせが中心です。

選挙制度の出題ポイント
選挙制度(13年で6問)の出題テーマを、新しい順に4問分あげます。
- 2026年度 選挙制度(直接選挙の原則・大選挙区制・議席配分方式など)
- 2024年度 ドント式による議席配分(計算)
- 2021年度 選挙制度(小選挙区制・2回投票制・名簿式・デュヴェルジェの法則)
- 2019年度 選挙制度(選挙の原則・小選挙区制の死票・サン・ラゲ式とドント式など)
選挙の原則(普通・平等・秘密選挙など)、小選挙区制と比例代表制の長所と短所、デュヴェルジェの法則、ミルとバジョットの選挙制度論が問われています。2015年度と2024年度には、ドント式で議席を配分する計算問題も出ました。
政治意識の出題ポイント
政治意識(13年で5問)の出題テーマを、新しい順に4問分あげます。
- 2026年度 大衆社会の政治
- 2026年度 政治的無関心
- 2022年度 リースマン又はラスウェルの政治的無関心の分類
- 2019年度 大衆社会の政治
大衆社会の政治や、リースマン・ラスウェルによる政治的無関心の分類が問われています。
特別区Ⅰ類 政治学の勉強方法・対策の優先順位
※ 集計期間は2014年度〜2026年度の13年です。優先度は大分類の13年合計の順位で機械的に分けています(A=1〜2位、B=3〜5位、C=6位以下。同じ順位は上のグループに入れています)。©公務員のライト
13年の出題数が上位の「政治過程論」「政治思想」だけで65問中27問を占めます。そのため、この2つから先に仕上げるのが効率的です。
AとBの6つの大分類まで仕上げると、65問中64問をカバーできます。
Cの2つは13年で合わせて1問です。過去問で出た論点を中心に、直前期に確認していきます。

学習ステップ
政治学は「人物と学説を覚える→制度を比べて整理する→過去問で問われ方に慣れる」の順番で進めると、知識が本番で使える形になります。
- ステップ1 政治過程論・政治思想から、学者の名前と学説を組み合わせて覚えます
- ステップ2 議院内閣制や大統領制などの制度は、国ごとの違いを表にして整理します
- ステップ3 特別区Ⅰ類の過去問を解き、問われ方のクセに慣れます

特別区Ⅰ類の政治学対策におすすめの講座

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「直前期に短期間で仕上げたい」「範囲が広くて手が回らない」という方に最適な講座です。
公務員のライトの政治学の単科講座では、頻出の学者と学説を整理しながら、過去問の解き方まで一気に仕上げられます。

まとめ
- 特別区Ⅰ類の政治学は毎年5問、過去13年(2014年度〜2026年度)の合計は65問です
- 大分類では「政治過程論」が14問で最も多く、上位の2つで65問中27問を占めます
- 分野別では政治権力・リーダーシップが8問で最も多い分野です
- 対策は出題数の多い大分類から進め、人物と学説→制度の比較→過去問の順で仕上げます
政治学は出題される分野の幅が広い科目です。出題数の多い分野から順に、着実に積み上げていきましょう。


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※ 出典:特別区人事委員会の本試験問題(2014年度〜2026年度)/特別区人事委員会「特別区(東京23区)職員Ⅰ類採用試験案内【春試験】」(2026年度)/分野の分類は公務員のライトの独自基準(例題は2024年度 特別区Ⅰ類 事務 No.42)














