パンフレット・無料体験授業はこちら

【特別区Ⅰ類】政治学の出題傾向・頻出分野を過去13年の本試験データで徹底分析!

特別区Ⅰ類の政治学の出題分析。2014〜2026年度・13年分65問から頻出分野を分析

こんにちは。公務員のライト専任講師のだーはらです。

受験生から「特別区Ⅰ類の政治学はどこから手をつければよいのか」という問い合わせが多くあります。

そこでこの記事では、過去13年分の本試験データをもとに、特別区Ⅰ類の政治学の頻出分野と対策の優先順位まで徹底解説していきます。

この記事を書いた人

公務員のライト専任講師

だーはら先生(原田直幸)

  • 教養から専門科目までの「全科目」に精通したプロフェッショナル講師で、志望先に応じた最短合格戦略を練る「だーはら式メソッド」を確立。
2週間で完成!速習「政治学」講座

 

特別区Ⅰ類 政治学の出題概要

特別区Ⅰ類の政治学の出題数(専門試験は55題から40題を1問ずつ選んで解答し、政治学はNo.41〜No.45の5題)

特別区Ⅰ類は、東京23区(特別区)などの職員を採用する試験で、出題の程度は大学卒業程度です。この試験の政治学は、専門試験55題のうちの5題(No.41〜No.45)で、55題から40題を選んで解答します。

この記事では、政治学の出題を8つの大分類と、その中の22分野に分けて数えています。13年間の合計は65問で、最も多い大分類は「政治過程論」の14問です。

だーはら先生
政治学の問題を解くなら、出やすい分野から固めていきましょう。

出題数と専門試験での位置づけ

項目 内容
出題数 毎年5問(No.41〜No.45)
試験種目 専門試験(五肢択一式)=55題出題・40題を選んで解答(11分野・各5題)
政治学の扱い 11分野の1つ。解く問題は1問ずつ選べるので、政治学の5問のうち一部だけ解くこともできる
解答時間 1時間30分(専門試験の全40題)
過去13年の合計 65問(2014年度〜2026年度)
最も多い分野 政治権力・リーダーシップ(13年で8問)

※ 制度の内容は特別区人事委員会「特別区(東京23区)職員Ⅰ類採用試験案内【春試験】」(2026年度)、出題数は2014年度〜2026年度の本試験によります。年度ごとの問題数は、内容で政治学に分類した問題の数です。©公務員のライト

政治学の5問は、得意な問題だけを選んで解くこともできます。どの分野が出やすいかを知っておくと、本番で解く問題を決めやすくなります。

出題形式と例題

【例題】ドント式による議席配分(2024年度 特別区Ⅰ類)
比例代表制の選挙において、A党は8,000票、B党は5,400票、C党は3,200票、D党は2,500票の得票があった。議席数が13議席である場合、ドント式による議席配分方法でA党、B党、C党及びD党が獲得する議席数の組合せとして、妥当なのはどれか。
   A党  B党  C党  D党
1 5議席 3議席 3議席 2議席
2 5議席 4議席 2議席 2議席
3 5議席 4議席 3議席 1議席
4 6議席 3議席 2議席 2議席
5 6議席 4議席 2議席 1議席
正答:5 各党の得票数を1、2、3…と順に割った数の大きい順に13議席を配ると、A党6議席・B党4議席・C党2議席・D党1議席になります。

※ 例題は、2024年度の特別区Ⅰ類(事務)専門試験で出題された政治学(No.42)です。正答は特別区人事委員会の正答表で確認しています。

学者と学説の組み合わせを問う問題が中心ですが、この例題のような選挙制度の計算問題も出ます。

だーはら先生
特別区では計算問題や穴埋めの問題も出ます。用語の意味を正確に覚えておきましょう。

特別区Ⅰ類 政治学の出題分析【過去13年・分野別】

大分類 分野 13年合計 2026 2025 2024 2023 2022 2021 2020 2019 2018 2017 2016 2015 2014
政治学の基礎概念 政治権力・リーダーシップ 8 - 1 - 1 - 1 1 - 1 1 1 - 1
国家論 4 - 1 1 - 1 - - - - 1 - - -
政治制度論 議院内閣制 2 - - - - 1 - - - - - 1 - -
大統領制 4 - 1 - - - - 1 - 1 - - - 1
その他の政治制度 2 - - - 1 - - - - - - - 1 -
政治過程論 選挙制度 6 1 - 1 - - 1 - 1 - 1 - 1 -
政党 4 - 1 - 1 - - - - 1 - - - 1
圧力団体(利益集団) 2 1 - - - - - - - 1 - - - -
マス・メディア 2 - - - - 1 - - - - - 1 - -
政治行動論 投票行動 3 - - - - - - 1 1 - - - 1 -
政治意識 5 2 - - - 1 - - 1 - 1 - - -
政治文化 1 - - - 1 - - - - - - - - -
政治的イデオロギー 自由主義 2 - - - - - - - 1 - 1 - - -
民主主義 4 - - - - - 1 - 1 - - - 1 1
その他のイデオロギー・政治体制 2 - - 1 - - - - - - - 1 - -
政治思想 古代・中世の政治思想 1 - - - - - 1 - - - - - - -
近代の政治思想 4 1 - - 1 - - - - - - 1 - 1
現代の政治思想 4 - 1 1 - 1 - 1 - - - - - -
日本の政治思想 4 - - 1 - - - 1 - 1 - - 1 -
日本政治史 日本政治史 1 - - - - - 1 - - - - - - -
現代政治の諸問題・その他 現代政治の諸問題 0 - - - - - - - - - - - - -
その他 0 - - - - - - - - - - - - -
合計 65 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5

※ 集計期間は2014年度〜2026年度の13年です。1問が複数の分野にまたがるときは、触れている選択肢が多いほうの分野に数えています。分類は公務員のライトの22分野・8大分類で、科目ページ「政治学の出題分析」の表と同じ区分です。©公務員のライト

13年で最も多い分野は「政治権力・リーダーシップ」の8問で、22分野のうち20分野から出題がありました。

政治権力・リーダーシップの8問は、すべてNo.41で出題されています。1問目で出やすい分野として押さえておきましょう。

だーはら先生
表は横にスクロールできます。まずは合計欄を見てください。

大分類別の出題数ランキング

順位 大分類 13年合計 出題があった年数
1位 政治過程論 14問 13年中12年
2位 政治思想 13問 13年中11年
3位 政治学の基礎概念 12問 13年中10年
4位 政治行動論 9問 13年中7年
5位 政治制度論 8問 13年中8年
政治的イデオロギー 8問 13年中7年
7位 日本政治史 1問 13年中1年
8位 現代政治の諸問題・その他 0問 13年中0年
合計 65問 -

※ 集計期間は2014年度〜2026年度の13年です。同じ出題数の大分類は同順位とし、分類表の順に並べています。「出題があった年数」は、その大分類から1問以上出た年の数です。赤字は13年合計が最も多い大分類です。©公務員のライト

上位の「政治過程論」「政治思想」だけで27問、全体の41.5%を占めます。

「現代政治の諸問題・その他」は13年で出題がなく、ほかの大分類はすべて出題されています。

年度別の出題分野一覧【直近6年】

年度 No.41 No.42 No.43 No.44 No.45
2026年度 政治意識 選挙制度 政治意識 近代の政治思想 圧力団体(利益集団)
2025年度 政治権力・リーダーシップ 大統領制 政党 現代の政治思想 国家論
2024年度 国家論 選挙制度 その他のイデオロギー・政治体制 日本の政治思想 現代の政治思想
2023年度 政治権力・リーダーシップ その他の政治制度 政党 近代の政治思想 政治文化
2022年度 政治意識 議院内閣制 マス・メディア 現代の政治思想 国家論
2021年度 政治権力・リーダーシップ 選挙制度 日本政治史 古代・中世の政治思想 民主主義

※ 各欄は、その問題を公務員のライトの22分野に分類した結果です。太字はこの試験の頻出分野(13年合計の上位3位まで)です。©公務員のライト

直近6年では、「政治権力・リーダーシップ」「国家論」「選挙制度」「現代の政治思想」の4分野が6年のうち3年で出題されています。

同じ分野が2年続けて出ることもあるため、前年に出た分野も外さずに準備しておきましょう。

だーはら先生
特別区は毎年5問が幅広い分野から出ます。頻出分野の用語を正確に覚えておきましょう。

特別区Ⅰ類 政治学の頻出分野と出題ポイント

特別区Ⅰ類の政治学頻出分野(13年で政治権力・リーダーシップが8問で最多。選挙制度6問・政治意識5問が続く)

13年合計の上位3位まで(同じ数を含む)の分野を、出題されたテーマとあわせて見ていきます。

政治権力・リーダーシップの出題ポイント

政治権力・リーダーシップ(13年で8問)の出題テーマを、新しい順に4問分あげます。

  • 2025年度 政治的リーダーシップの類型
  • 2023年度 ウェーバーの支配の3類型
  • 2021年度 政治権力
  • 2020年度 政治的リーダーシップの類型

権力論、リーダーシップの類型、ウェーバーの支配の3類型など、学者と用語の組み合わせが中心です。

だーはら先生
用語ごとに一言の意味を添えた一覧を作っておくと、穴埋めや組合せの問題でも迷いにくくなります。通勤時間などに毎日少しずつ見返して、学者の名前と用語を結びつけていきましょう。

選挙制度の出題ポイント

選挙制度(13年で6問)の出題テーマを、新しい順に4問分あげます。

  • 2026年度 選挙制度(直接選挙の原則・大選挙区制・議席配分方式など)
  • 2024年度 ドント式による議席配分(計算)
  • 2021年度 選挙制度(小選挙区制・2回投票制・名簿式・デュヴェルジェの法則)
  • 2019年度 選挙制度(選挙の原則・小選挙区制の死票・サン・ラゲ式とドント式など)

選挙の原則(普通・平等・秘密選挙など)、小選挙区制と比例代表制の長所と短所、デュヴェルジェの法則、ミルとバジョットの選挙制度論が問われています。2015年度と2024年度には、ドント式で議席を配分する計算問題も出ました。

政治意識の出題ポイント

政治意識(13年で5問)の出題テーマを、新しい順に4問分あげます。

  • 2026年度 大衆社会の政治
  • 2026年度 政治的無関心
  • 2022年度 リースマン又はラスウェルの政治的無関心の分類
  • 2019年度 大衆社会の政治

大衆社会の政治や、リースマン・ラスウェルによる政治的無関心の分類が問われています。

特別区Ⅰ類 政治学の勉強方法・対策の優先順位

優先度 大分類 13年合計 学習のねらい
A
最優先
政治過程論 14問 選挙制度・政党・圧力団体・マス・メディアを、制度の仕組みと学者の理論の両方から押さえます
政治思想 13問 古代から現代までの思想家の主張と著作を、時代順に並べて整理します
B
次に重要
政治学の基礎概念 12問 政治権力の考え方やリーダーシップの類型、国家論を、学者と学説の組み合わせで覚えます
政治行動論 9問 投票行動の理論や政治意識・政治文化の学説を、研究者の名前とセットで確認します
政治制度論 8問 議院内閣制・大統領制・議会の違いを、イギリス・アメリカ・フランスなど国ごとに表で整理します
政治的イデオロギー 8問 自由主義・民主主義・政治体制の学説を、論者ごとに一言で説明できるようにします
C
直前に確認
日本政治史 1問 明治以降の内閣・政党・選挙制度の流れを、年代順に押さえます
現代政治の諸問題・その他 0問 国際政治や政策決定など、分類表の外のテーマも含みます。行政学や国際関係の知識が役立ちます

※ 集計期間は2014年度〜2026年度の13年です。優先度は大分類の13年合計の順位で機械的に分けています(A=1〜2位、B=3〜5位、C=6位以下。同じ順位は上のグループに入れています)。©公務員のライト

13年の出題数が上位の「政治過程論」「政治思想」だけで65問中27問を占めます。そのため、この2つから先に仕上げるのが効率的です。

AとBの6つの大分類まで仕上げると、65問中64問をカバーできます。

Cの2つは13年で合わせて1問です。過去問で出た論点を中心に、直前期に確認していきます。

だーはら先生
時間がない方は、まず「政治過程論」と「政治思想」から始めましょう。学者の名前と学説の組み合わせで問われやすいので、人物ごとに主張を一言で言えるようにしておくと、本番で選択肢を見分けやすくなります。

学習ステップ

特別区Ⅰ類の政治学の勉強法(政治過程論・政治思想の人物と学説を覚える→制度を国ごとに比べる→特別区Ⅰ類の過去問で仕上げる)

政治学は「人物と学説を覚える→制度を比べて整理する→過去問で問われ方に慣れる」の順番で進めると、知識が本番で使える形になります。

  • ステップ1 政治過程論・政治思想から、学者の名前と学説を組み合わせて覚えます
  • ステップ2 議院内閣制や大統領制などの制度は、国ごとの違いを表にして整理します
  • ステップ3 特別区Ⅰ類の過去問を解き、問われ方のクセに慣れます
だーはら先生
学説は一言のキーワードで覚えると忘れにくくなります。

特別区Ⅰ類の政治学対策におすすめの講座

2週間で完成!速習「政治学」講座

2週間で完成!速習「政治学」講座の特徴
政治学を2週間で完成させることを目指した速習講座です。全14回+ガイダンス1回で、国家・政治体制、各国の政治制度、日本の政治制度・議会、マス・メディア、イデオロギー、投票行動・政治参加、西洋/日本の政治思想、日本の政治史までを一気に押さえます。
「直前期に短期間で仕上げたい」「範囲が広くて手が回らない」という方に最適な講座です。

公務員のライトの政治学の単科講座では、頻出の学者と学説を整理しながら、過去問の解き方まで一気に仕上げられます。

だーはら先生
講座では人物と学説を流れの中で覚えられるように解説しています。

まとめ

  • 特別区Ⅰ類の政治学は毎年5問、過去13年(2014年度〜2026年度)の合計は65問です
  • 大分類では「政治過程論」が14問で最も多く、上位の2つで65問中27問を占めます
  • 分野別では政治権力・リーダーシップが8問で最も多い分野です
  • 対策は出題数の多い大分類から進め、人物と学説→制度の比較→過去問の順で仕上げます

政治学は出題される分野の幅が広い科目です。出題数の多い分野から順に、着実に積み上げていきましょう。

▶ 政治学の出題分析(主要5試験のまとめ)はこちら

だーはら先生
ほかの試験の傾向は、主要5試験のまとめページで見比べられます。
2週間で完成!速習「政治学」講座

2週間で完成!速習「政治学」講座の特徴
政治学を2週間で完成させることを目指した速習講座です。全14回+ガイダンス1回で、国家・政治体制、各国の政治制度、日本の政治制度・議会、マス・メディア、イデオロギー、投票行動・政治参加、西洋/日本の政治思想、日本の政治史までを一気に押さえます。
「直前期に短期間で仕上げたい」「範囲が広くて手が回らない」という方に最適な講座です。

※ 出典:特別区人事委員会の本試験問題(2014年度〜2026年度)/特別区人事委員会「特別区(東京23区)職員Ⅰ類採用試験案内【春試験】」(2026年度)/分野の分類は公務員のライトの独自基準(例題は2024年度 特別区Ⅰ類 事務 No.42)