パンフレット・無料体験授業はこちら

公務員の地域手当で年間約77万円の差!? 勤務地別の支給割合と初任給を解説

【2026年度】公務員の地域手当で年間約77万円の差。日本地図で東京23区は地域手当20%、濃い灰色は地域手当なしの県。勤務地で給料が変わる!?

こんにちは。公務員のライト専任講師のましゅーです。

受験生から「同じ公務員なのに、働く場所によって給料が違うのはなぜか」という問い合わせが多くあります。

そこでこの記事では、給料の差を生む地域手当の仕組みと勤務地ごとの差を、公表データに基づいて解説していきます。

この記事を書いた人

公務員のライト専任講師

ましゅー先生(望月真修)

  • 膨大な試験データを元に出題傾向・ボーダー予想を行う

マンツーマン個別指導のバナー画像

地域手当とは

地域手当とは(同じ俸給に、東京23区では地域手当20%が上乗せされ、地域手当のない地域では上乗せがない)

地域手当は、勤務地の民間の給料水準に合わせて、俸給(基本給)に0〜20%を上乗せする手当です。国家公務員の場合、割合は法律と人事院規則で地域ごとに決まっています。

ましゅー先生
人事院の2026年の調査では、国家公務員の83.9%が地域手当を受け取っています。東京23区で働く人の地域手当は、平均で月76,514円です。

地域手当が支給される理由

法律では、地域手当はその地域の民間の給料水準をもとに、物価なども考えて支給すると定められています。つまり、民間企業の給料が高い地域ほど、割合も高くなる仕組みです。

最も高い20%が付くのは東京23区です。全国に展開する企業の本社が多く、民間の給料水準が高いためです。

地域手当の計算方法

  • 計算式:(俸給+扶養手当など)×支給割合
  • 例:俸給232,000円で東京23区(20%)に勤務する場合
  • 計算:232,000円×20%=46,400円

扶養手当がない新人職員なら、俸給に支給割合をかけた額がそのまま地域手当になります。1円未満は切り捨てです。

勤務地ごとの地域手当の支給割合

級地 支給割合 主な地域
1級地 20% 東京都の特別区(23区)
2級地 16% 東京都(23区以外)・横浜市・川崎市・大阪市 など
3級地 12% 神奈川県・大阪府・さいたま市・千葉市・名古屋市 など
4級地 8% 愛知県・京都府・仙台市・静岡市・神戸市・広島市・福岡市 など
5級地 4% 埼玉県・千葉県・兵庫県・福岡県・札幌市・岡山市・高松市 など
支給なし 0% 上の欄にない地域(青森県・秋田県・沖縄県など20県は県内全域)

※ 2028年4月以降の国家公務員の区分です(2028年3月までは段階的に移行中)。※ 「◯◯県」は、表のほかの欄にある市を除いた県内の地域です。※ 20県は、支給地域が1つもない県です。

支給割合は、1級地20%から5級地4%までの5段階に分かれています。都道府県ごとに決めるのが基本で、県よりも民間の給料水準が高い市などは、県とは別に高い割合が決まります。

ましゅー先生
同じ県の中でも、市によって割合が違うことがあります。たとえば神奈川県は12%ですが、横浜市は16%です。

主要都市の支給割合

都市 2028年4月以降 2027年度(予定) 2026年度
東京23区 20% 20% 20%
横浜市・大阪市 16% 16% 16%
さいたま市・千葉市・名古屋市 12% 12% 13%
神戸市 8% 9% 10%
京都市・広島市・福岡市・仙台市 8% 8% 8%
札幌市 4% 4% 4%
那覇市 0% 0% 0%

※ 国家公務員の支給割合です。2025年度から2027年度までは、見直し後の割合へ段階的に移行しています。2027年度は、2026年8月の人事院勧告で示された予定の割合です。※ 人事院は今後、より短い期間で地域手当を見直すとしているため、割合が変わることがあります。

2027年に試験を受けて2028年4月に採用される場合は、2028年4月以降の割合が目安になります。

ましゅー先生
比べるときは、自分が採用される年度の割合を見ておきましょう。

2024年の見直しで変わった点

  • 7段階(20〜3%)から、5段階(20・16・12・8・4%)に整理
  • 市町村ごとの決め方から、都道府県ごとを基本にした決め方へ変更
  • 2025年4月から段階的に移行し、2028年4月に見直しが完了
  • 転勤で割合が下がったときの保障期間を、2年から3年に延長

2024年8月の人事院勧告をもとに見直されました。割合が下がる地域は1年に1ポイントずつ下がり、名古屋市は見直し前の15%から12%になります。一方で、仙台市のように6%から8%へ上がった都市もあります。

勤務地による給料の差

勤務地による給料の差(一般職(大卒程度)の初任給は東京23区278,400円、地域手当のない地域232,000円で月46,400円の差。ボーナスも含めると年間約77万円の差)

一般職(大卒程度)の初任給は、東京23区勤務なら月278,400円、地域手当のない地域なら232,000円です。同じ試験に合格しても、毎月46,400円の差がつきます。

ましゅー先生
この2つの額は、人事院の受験案内にもそのまま書かれています。志望先を考える前に、給与の欄を一度見ておきましょう。

支給割合ごとの初任給

支給割合 初任給(月額) 地域手当なしとの差 主な地域(2028年4月以降)
20% 278,400円 +46,400円 東京23区
16% 269,120円 +37,120円 横浜市・大阪市
12% 259,840円 +27,840円 さいたま市・千葉市・名古屋市
8% 250,560円 +18,560円 京都市・神戸市・福岡市・仙台市
4% 241,280円 +9,280円 札幌市・岡山市・高松市
0% 232,000円 - 那覇市・青森市

※ 一般職(大卒程度)の初任給(行政職俸給表(一)1級25号俸・2026年4月1日時点の俸給232,000円)に、地域手当だけを加えた額です。扶養手当・住居手当・通勤手当などは含みません。※ 本府省(霞が関)に勤務する場合は、別に本府省業務調整手当が付きます。※ 2026年8月の人事院勧告どおりに初任給が引き上げられると、表の額と差は変わります。

支給割合が4ポイント違うだけでも、毎月9,280円の差になります。

ボーナスを含めた年間の差

  • 比べる地域:東京23区(20%)と地域手当なしの地域
  • 毎月の差:46,400円×12か月=556,800円
  • ボーナスの差:46,400円×4.65月=215,760円
  • 合計:772,560円(約77万円)

ボーナス(期末手当・勤勉手当)も、俸給と地域手当を合わせた額をもとに計算します。そのため、1年間では約77万円の差になります。16%の横浜市・大阪市でも約62万円、8%の福岡市などでも約31万円の差です。

※ 2026年10月時点のボーナスの年間支給月数(4.65月)で、1年間在職した場合を試算しています。採用1年目の6月のボーナスは在職期間に応じて減り、勤勉手当は人事評価によって変わります。

ましゅー先生
2026年8月の人事院勧告どおりに初任給とボーナスが引き上げられると、この差は約81万円に広がります。

▶ 2026年の人事院勧告のポイントはこちら

転勤で割合が下がったときの扱い

割合の高い地域から低い地域へ転勤しても、すぐには下がりません。1年目は前の割合、2年目はその80%、3年目は60%が保障されます。これを異動保障と呼びます。

たとえば、東京23区(20%)から8%の地域へ転勤した場合は、次のように少しずつ下がります。

  • 1年目:20%
  • 2年目:16%(20%×80%)
  • 3年目:12%(20%×60%)
  • 4年目から:8%

前の勤務地に6か月を超えて勤務していたことが条件です。

地方公務員の地域手当

自治体(職員) 地域手当 ポイント
東京都(都職員) 20% 23区も多摩地域も20%
横浜市(市職員) 16% 国家公務員の横浜市と同じ割合
大阪市(市職員) 16% 東京23区で勤務する場合は20%
大阪府(府職員) 12.8% 府内のどこで勤務しても同じ割合

※ 2026年度時点の各自治体の条例・規則などに基づきます。東京都の島しょ地域など、一部の地域は割合が異なります。

地方公務員の地域手当は、国の基準をもとに各自治体が条例や規則で決めています。そのため、同じ地域でも国と自治体で割合が違うことがあります。志望する自治体の割合は、給与条例や採用案内で確認しておきましょう。

ましゅー先生
大阪府の職員は府内どこでも12.8%です。国家公務員は見直し後、大阪市などが16%、府内のほかの地域は12%に分かれます。

志望先選びで考えること

志望先選びで考えること(給料(地域手当)・仕事の内容・勤務地と転勤・試験の日程と科目を合わせて考える)

地域手当の差は大きいものの、志望先は給料だけで決めず、仕事の内容や試験も合わせて考えることが大切です。転勤の範囲や、試験の日程・科目も比べておきましょう。

地域手当は、もともと民間の給料や物価が高い地域に支給される手当です。割合の高さだけで比べないようにしましょう。

国家一般職の勤務地の決まり方

国家一般職(大卒程度)の行政区分は、全国を9つの地域に分けた試験です。合格した地域にある機関に採用されるのが基本で、本府省へはどの地域からも採用されることがあります。

同じ関東甲信越地域でも、東京23区は20%、新潟県は見直し後に支給地域がなくなります。勤務先によって割合は変わります。

ましゅー先生
受験する地域は、地域手当よりも「その地域で働きたいか」で選ぶのが基本です。

マンツーマン個別指導の志望先相談

マンツーマン個別指導

マンツーマン個別指導では、最初の受験面談で志望先選びから講師に相談できます。学習状況や得意・苦手科目も聞き取ったうえで、自分専用の合格スケジュールを一緒に作ります。併願先の相談も、LINEでいつでもできます。

ましゅー先生
「どこを受ければいいのか分からない」という段階からでも大丈夫です。志望先選びから一緒に考えていきましょう。

まとめ

  • 地域手当は、勤務地の民間の給料水準に合わせて、俸給に0〜20%を上乗せする手当です
  • 2028年4月以降の国家公務員は、1級地20%から5級地4%までの5段階になります
  • 一般職(大卒程度)の初任給は、東京23区なら月278,400円、地域手当のない地域なら232,000円です
  • ボーナスにも差が出るため、1年間では約77万円の差になります(2026年10月時点の試算)
  • 地方公務員の割合は、自治体ごとに条例や規則で決まっています

地域手当は、勤務地を考えるうえで知っておきたい仕組みです。受験生の皆さんは、給料だけでなく仕事や試験も含めて、自分に合う志望先を選びましょう。

ましゅー先生
給与の仕組みを知ると、志望先の見え方が変わります。

無料受講相談

受講面談募集中|あなたに合った受講プランを一緒に考えます

志望先や併願先の組み方に迷っている段階でも、無料の受講相談を利用できます。一人ひとりの状況に合わせて、試験の選び方や学習の始め方をお伝えします。

ましゅー先生
分からないことがあれば、いつでも相談してください。

マンツーマン個別指導 2026年一次合格率98.0%

マンツーマン個別指導のデジタルパンフレットはこちら

LINE相談受付中

個別LINE相談受付中

マンツーマン個別指導をご希望の方、気になる方は上記LINEよりお気軽にご相談ください。

※ 出典:一般職の職員の給与に関する法律(第11条の3・第11条の7・第19条の4・第19条の7)/一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律(2024年12月公布)附則/人事院規則九-四九(地域手当)(2026年4月1日施行)/人事院「2024年 報告文・勧告文」(2024年8月8日)/人事院「2026年 報告文・勧告文」(2026年8月7日)/人事院「2026年 給与勧告 参考資料」・「2026年 国家公務員給与等実態調査の結果概要」/人事院「国家公務員の諸手当の概要(2026年4月現在)」/人事院「2026年度 国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)受験案内」/総務省「地方公務員の給与改定等に関する取扱いについて」(2025年11月11日)/東京都「地域手当に関する規則」/大阪府「職員の給与に関する条例」/大阪市「職員の給与の状況」/横浜市「一般職職員の給与に関する条例」(いずれも2026年度時点)/公務員のライト調べ